技術戦略マネジメント
ITパスポート試験「技術開発戦略の立案・技術開発計画」の問題
イノベーションのジレンマに関する記述として,最も適切なものはどれか。
ア最初に商品を消費したときに感じた価値や満足度が,消費する量が増えるに従い,徐々に低下していく現象
イ自社の既存商品がシェアを占めている市場に,自社の新商品を導入することで,既存商品のシェアを奪ってしまう現象
ウ全売上の大部分を,少数の顧客が占めている状態
エ優良な大企業が,革新的な技術の追求よりも,既存技術の向上でシェアを確保することに注力してしまい,結果的に市場でのシェアの確保に失敗する現象
正解
エ.優良な大企業が,革新的な技術の追求よりも,既存技術の向上でシェアを確保することに注力してしまい,結果的に市場でのシェアの確保に失敗する現象
エが正解。クリステンセン(Clayton Christensen)が提唱したイノベーションのジレンマは、既存顧客の声に忠実な優良大企業が「持続的イノベーション(既存技術の改善)」に注力し続けた結果、「破壊的イノベーション」を起こす新興企業に市場シェアを奪われるという逆説的現象を指す。
?選択肢ごとの解説
ア ×消費量が増えるにつれて追加的な満足度が低下していく現象は「限界効用逓減の法則」(経済学の概念)であり、イノベーションとは無関係。
イ ×自社新商品が自社既存商品の顧客を奪ってしまう現象は「カニバリゼーション(自己侵食)」と呼ぶ。イノベーションのジレンマとは主体・構造が異なる。
ウ ×少数の顧客が売上の大部分を占める状態は「パレートの法則(80:20の法則)」や「ロングテール理論」の対概念として論じられるもので、イノベーションのジレンマとは別…
エ ○エが正解。クリステンセン(Clayton Christensen)が提唱したイノベーションのジレンマは、既存顧客の声に忠実な優良大企業が「持続的イノベーション(既存技術の改善)」に注力し続けた結果、「破壊的イノベーション」を起こす新興企業に市場シェアを奪われるという逆説的現象を指す。
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